
PMS(月経前症候群)は、月経前の3〜10日ほどに起こる心身の不調で、イライラや落ち込み、頭痛、むくみ、眠気、腰痛など多岐にわたる症状があります。
PMSに悩まされている女性は少なくなく、特に40代以降では症状が強まる傾向も見られます。
そんなPMSのケア方法のひとつとして、「サウナが効果的」という声が増えているのをご存じでしょうか?
ここでは、なぜサウナがPMSの緩和に良いのかを、医学的な観点も交えながらご紹介します。
自律神経を整える効果
PMSの症状の一因は、ホルモンバランスの乱れに伴う自律神経の不調です。サウナに入ると、交感神経と副交感神経のバランスが整いやすくなります。
高温のサウナで交感神経が活性化し、その後の水風呂や外気浴で副交感神経が優位になると言われております。
これにより、自律神経の切り替えがスムーズになり、気分の落ち込みやイライラ、不眠の改善につながる可能性があります
実際、サウナに通いはじめて「PMSが軽くなった」と感じている女性は多く、習慣的に取り入れている人も増えています。
血流改善によるむくみ・冷えの緩和
サウナの温熱効果によって全身の血流が促進され、むくみや冷えの改善にもつながります。
これらの症状も、PMSで悩む女性にとっては大きなストレスの一つ。
血行が良くなることで、代謝が促進され、余分な水分が排出されやすくなり、下腹部や腰の冷えが和らぐと、生理痛の予防にもつながると言われております。
特に女性は男性よりも筋肉量が少ないため、冷えやすく、むくみやすい体質になりがち。サウナを取り入れることで、こうした悩みを根本からケアすることができます。
ストレスホルモンの分泌を抑える
サウナは心身ともにリラックスさせる効果があり、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を抑えるといわれています。
PMSの悪化要因のひとつがストレスであるため、サウナの癒し効果は見逃せません。
サウナに入ることでセロトニン(幸福ホルモン)の分泌が促され、精神的な安定感が高まることが期待できます。
また、ストレスが軽減されることで、PMS症状の緩和につながります。
そしてサウナ後の深い睡眠も精神状態を安定させる要因のひとつです。
夜眠れない、浅い眠りが続く…といった悩みにも、サウナがやさしくアプローチしてくれます。
ホルモンバランスの改善をサポート
定期的なサウナ習慣によって、女性ホルモンのバランスを整える手助けになるという報告もあります。
ホルモンバランスの乱れは、生理周期の乱れやPMSの悪化にも直結します。
サウナに入ることで体温が上がり、内臓機能やホルモン分泌が活性化し、特に黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響を受けやすい時期に、心身をリセットする手段として有効と言われております。
このように、サウナはPMSや月経に関する不調を緩和する強力なセルフケアツールとして、多くの女性に支持されているのです。