風邪をひいたらサウナはどうする? 効果的な利用法と注意点

風邪

風邪をひいたときにサウナに入るべきかどうかは、多くの人が疑問に思うテーマです。
一部では「風邪の引き始めにサウナに入ると治る」といった話もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
本記事では、風邪の症状や進行度に応じたサウナの利用法、注意点、そして風邪予防としてのサウナの効果について詳しく解説します。
健康志向で体調管理に関心の高い方々に向けて、サウナを安全かつ効果的に活用するための情報をお届けします。

風邪をひいたときサウナに入っていいの?

風邪をひいた際、サウナの利用は症状や体調によって判断が分かれます。特に以下の点に注意が必要です。

感染防止のため

風邪の症状がある場合、公共のサウナ施設を利用することは他の利用者への感染リスクを高めます。
咳やくしゃみなどの症状があるときは、他人への配慮としてサウナの利用を控えましょう。
カビは湿度が60%を超えると活発に繁殖し始めるため、使用後にしっかりと乾燥させなければ、すぐに木材のすき間や壁面にカビが広がってしまいます。

体力が奪われやすいため

風邪をひいているときは、体力が低下しています。
サウナの高温環境は体に負担をかけ、さらに体力を消耗させる可能性があります。
特に高熱がある場合や倦怠感が強いときは、サウナの利用を避け、安静にすることが重要です。

脱水症状に陥りやすくなるため

サウナでは大量の汗をかくため、脱水症状を引き起こすリスクがあります。
風邪の際はすでに体内の水分バランスが崩れていることが多く、サウナの利用によってさらに脱水が進行する可能性があります。
水分補給が難しい場合や、体調が優れないときはサウナを控えましょう。

サウナは風邪予防に効果的

風邪

サウナは風邪の予防に役立つとされています。以下のような効果が期待できます。

免疫力の向上

サウナに入ることで体温が上昇し、免疫細胞の活性化が促されます。
これにより、風邪ウイルスに対する抵抗力が高まります。
また、白血球の数が増加し、免疫機能が強化されるとされています。

血行促進

サウナの熱によって血管が拡張し、血流が改善されます。
これにより、体内の老廃物の排出が促進され、栄養素や酸素が全身に行き渡りやすくなります。
結果として、風邪に対する抵抗力が向上します。

ストレス緩和

サウナはリラクゼーション効果があり、ストレスの軽減に役立ちます。
ストレスが蓄積すると免疫力が低下し、風邪をひきやすくなりますが、サウナによって自律神経のバランスが整い、免疫機能が正常に保たれます。

風邪予防のためのサウナ利用の適切なタイミングと入り方

サウナ

サウナ利用の適切なタイミング

風邪の症状がある場合、サウナの利用は症状の進行度によって判断することが重要です。
一般的に、風邪の初期段階や回復期(病み上がり)において、サウナが症状の緩和や回復の促進に役立つとされています。
ただし、症状が重い場合や高熱があるときは、サウナの利用を避け、安静にすることが推奨されます。

風邪予防のためのサウナの入り方

風邪を予防するためにサウナを活用する場合、ただやみくもに高温のサウナに長時間入ればよいというわけではありません。
サウナの効果を最大限に引き出しつつ、体への負担を最小限に抑えるには、正しい入り方や習慣が非常に重要です。
ここでは、風邪予防の観点から効果的なサウナの入り方について詳しく解説します。

まず、サウナに入る際は「温度」と「時間」の調整が大切です。
一般的に健康な成人であれば、80〜90℃程度の高温サウナに10〜15分程度入るのが適切とされています。
あまりに高すぎる温度や、20分以上の長時間滞在は体に大きな負担をかけ、むしろ体調を崩す原因になりかねません。
特に風邪予防を目的とする場合は、体調が安定している状態で、心地よいと感じる温度を選び、無理のない範囲で利用することがポイントです。

次に重要なのが「水分補給」です。
サウナに入ると多量の汗をかくため、体内の水分が急激に失われます。
脱水症状は免疫力の低下を引き起こす要因のひとつでもあるため、風邪予防のためにサウナを利用するのであれば、サウナに入る前、途中、そして出た後にも意識的に水分を摂ることが推奨されます。
理想的には常温の水やスポーツドリンクなど、体にやさしく吸収しやすい飲料を選ぶと良いでしょう。
サウナに適した飲み物に関しまして、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、ご覧ください。

また、サウナ後の「休憩」と「外気浴」も見逃せないポイントです。
サウナで温まった体を一気に冷やすために水風呂に入った後、外気に触れることで心身がリセットされる感覚を得られます。
この外気浴によって交感神経と副交感神経のバランスが整い、自律神経の働きが安定しやすくなります。
これはストレス軽減にもつながり、免疫力を高める間接的な効果が期待できます。
外気浴は5〜10分程度、静かにリラックスしながら深呼吸を行うのがおすすめです。

さらに、サウナの効果を持続させ、風邪に負けない体を作るためには「継続的な習慣」が大切です。
サウナを一度利用したからといってすぐに風邪をひかなくなるわけではなく、週に2〜3回程度、定期的に取り入れることで徐々に免疫力が高まり、体が外部のウイルスや細菌に対して強くなっていきます。
ストレスが多い生活や不規則な睡眠習慣が続いている方は、サウナを生活の一部に取り入れることで、健康の土台を築くことができるでしょう。

このように、風邪予防のためにサウナを取り入れる際は、温度・時間の管理、水分補給、外気浴によるリカバリー、そして継続的な利用が鍵となります。
体にやさしく、無理のない範囲で、心地よさを感じながらサウナを楽しむことで、免疫力を高める健康習慣としてサウナを活用していくことができるでしょう。

風邪以外でサウナを避けるべきケース

禁止

以下のような場合には、サウナの利用を控えることが推奨されます。

高血圧

サウナの高温環境は血圧に影響を与えるため、高血圧の方には注意が必要です。
特に水風呂との温冷交代浴を行うと血管が急激に収縮・拡張し、血圧が大きく変動します。
これは脳卒中や心臓発作などのリスクを高める可能性があるため、持病がある方は事前に医師へ相談することをおすすめします。

心臓などに疾患がある方

心臓に持病を持つ方も、サウナの温熱刺激により心拍数が上がることで、心臓に負担がかかるおそれがあります。
動悸や息切れ、胸痛などの症状が現れた場合はすぐにサウナから出て安静にする必要があります。
医師からサウナの利用を禁じられている方は、当然ながら利用を控えてください。

飲酒後

飲酒後のサウナ利用は非常に危険です。
アルコールには利尿作用があり、すでに体内の水分が不足している状態でさらに汗をかくことで、脱水症状や意識障害を引き起こす可能性があります。
また、二日酔いの状態も体調が万全ではないため、サウナの負荷が思わぬ体調悪化につながることがあります。
飲酒後のサウナ利用は厳禁と心得ましょう。

妊娠をしている方

妊娠中の方は体温の急激な上昇が胎児に影響を及ぼす可能性があるため、基本的にサウナの利用は控えたほうが安全です。
特に妊娠初期は流産のリスクも高いため、少しでも不安がある場合は主治医と相談し、利用可否を判断してください。

小さなお子様

子供は体温調整機能が未発達であり、サウナの高温に適応しづらいため、原則として小学生以下の利用は控えるのが一般的です。
中学生以上であっても初めて利用する際は、大人の付き添いや短時間の利用、低温サウナの選択など配慮が必要です。
無理に長時間入らせるのではなく、体調や本人の様子を見ながら慎重に利用しましょう。

まとめ

風邪をひいたときのサウナ利用には細心の注意が必要です。

特に発熱や倦怠感がある場合は、体への負担や感染リスクを考慮してサウナを控えることが大切です。 一方で、健康な状態でのサウナ利用は免疫力向上や血行促進、ストレス緩和といった風邪予防に好影響を与えます。
正しいタイミングと入り方を心がけることで、サウナは風邪を寄せ付けない健康な体づくりのパートナーになります。
ご自身の体調や体質と相談しながら、安全で快適なサウナライフを楽しみましょう。

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