
バレルサウナは自作することも不可能ではないですが、設置には専門的な知識や技術が求められます。
基礎工事、暖房器具の設置、電気・水道の接続、換気の確認など、複雑な工程が多いため、安全を最優先に考えられる方は、専門業者による設置をおすすめします。
自作と比較すると費用はかかりますが、メーカーによる設置サービスを利用することで、安心してサウナを楽しむことができるとともに、設置後の不具合やトラブルを防ぐことができます。
安全性や効率性を考慮すると、専門家に任せる方が確実だといえます。
この章では、バレルサウナを導入する際の基本的な流れを紹介いたします。
設置場所の選定
バレルサウナは屋外に設置することが多いため、設置場所の選定が非常に重要です。
平坦で水はけが良い場所を選ぶことで、サウナの安定した設置と長期的な使用が可能になります。
また、直射日光を避けることや、強風の影響を受けにくい場所を選ぶことで、より快適に使用できる環境が整うでしょう。
基礎工事の準備
サウナの設置場所が傾斜している場合や、地面が不安定である場合は、基礎工事を行うことが推奨されます。
コンクリートの基礎や、木製のプラットフォームを設置することで、サウナの安定性を確保します。
また、地面の湿気や土壌の変化に強い基礎が必要です。
特に木材を使ったサウナは湿気による影響を受けやすいため、しっかりとした基礎工事を行うことが重要です。
サウナ本体の搬入と組み立て
バレルサウナは多くの場合、パーツが分かれて配送されるため、現地での組み立てが必要になります。
組み立ての際は、部品を確実に接続し、設置場所に合わせて調整します。
円筒形のデザインを持つため、組み立てには専門的な知識や道具が必要となる場合があります。
組み立て作業をスムーズに進めるためには、業者に依頼するか、専門のスタッフを呼ぶことを検討するのも一つの方法です。
換気と断熱の確認
バレルサウナの空気の循環を確保するため、換気口を適切に設置することが重要です。
サウナ内の湿気や温度が均等に保たれるように、換気の仕組みが効果的であるかを確認します。
さらに、断熱材を使用して内外の温度差を適切に保つことで、エネルギー効率を高め、サウナ内の快適性を向上させることができます。
これにより、冷気や熱気を外部から遮断し、サウナ内が適切な温度で維持されます。
ストーブの設置
サウナ内で使用する暖房器具には、電気ストーブや薪ストーブなどがあります。
どちらのタイプを選ぶかは、設置場所の条件や使用頻度によって異なります。
電気ストーブは管理が簡単で温度調整も容易ですが、電源の確保が必要です。
薪ストーブはより本格的な体験ができ、自然な暖かさを提供しますが、薪の準備や管理が求められます。
暖房設備の設置時には、安全基準を守り、配線や煙突が正しく設置されているか確認することが必須です。
電気・水道設備の接続
バレルサウナには、電気ストーブを使う場合や照明設備が必要な場合があります。
また、サウナ内に水を使うシャワー設備を導入する場合もあり、その際には水道の接続が必要です。
電気配線や水道工事は専門の業者に依頼し、安全に接続を行います。
電力の供給や水道の流れがスムーズであることを確認し、サウナの機能が適切に作動することをチェックします。
電気設備に関しては、漏電防止や過電流防止策も施すことが重要です。