自律神経失調症は、心身の健康を支える自律神経がバランスを崩した際に現れるさまざまな症状を指します。
この状態になると、全身の機能が影響を受け、多岐にわたる不調が引き起こされます。
それぞれの症状を系統的に見ていきましょう。
全身への影響
自律神経失調症の最も一般的な症状は、慢性的な倦怠感です。
朝起きた時に疲れが取れず、日中もだるさを感じる場合があります。
この疲労感は休息をとっても改善しにくく、生活の質を低下させる一因となります。
また、寒気やのぼせなど、体温調節がうまくいかないことも特徴的です。
神経系への影響
自律神経の乱れは、脳や神経系にも影響を与えます。
これにより、頭痛やめまい、耳鳴りなどを発症する可能性があります。
また、集中力や記憶力の低下、精神的なイライラ間など日常生活や仕事の悪影響を及ぼすこともあります。
消化器系への影響
自律神経は消化器官の働きを司っているため、 胃痛や胸やけ、便秘と下痢の繰り返しが起きることもあります。
神経のバランスが崩れることで、適切な食欲が維持できなくなり、食欲不振や過食の症状もあげられます。
循環器系への影響
心拍数や血圧を調整する自律神経が乱れると、心臓のリズムが乱れるため、急にドキドキしたり、胸が締め付けられるような感覚を覚えることがあります。
また、低血圧や高血圧のどちらか、またはその両方を経験することがあります。
呼吸器系への影響
呼吸が浅くなったり、息苦しさを感じることがあります。
過呼吸を引き起こす場合もあり、ストレスによる症状として現れることが多いです。
リラックスするための呼吸法を意識することが改善に繋がる場合もあります。
泌尿器系への影響
頻尿や排尿時の不快感も自律神経失調症の症状に含まれます。
特にストレスが強い場合、トイレに行く回数が増えることがあります。
逆に、排尿が滞る場合もあり、生活の支障をきたす場合があります。
髪や肌への影響
髪や肌の健康状態も自律神経に影響を受けます。
ストレスが髪の成長サイクルに影響を与えることで脱毛や薄毛になる可能性もあげられます。
また、副交感神経の乱れが肌のターンオーバーを妨げるため、ニキビやシミが増えることもあります。