水風呂

サウナの心地よい熱気の後に欠かせないのが、さっぱりとした水風呂ですよね。
自宅で本格的なサウナ体験を追求するなら、水風呂はかかせませんが、水風呂用のチラー(冷却装置)は数十万円する上に電力消費量も多いので、導入・維持管理にコストがかかってしまいます。
この記事では、ととのうためのサウナの入り方、水風呂の適温や効果的な入り方、
さらには低コストで自宅水風呂を楽しむ方法まで、詳しく解説します。

ととのうとは

「ととのう」というサウナ用語を耳にしたことはありますか?
これは、サウナ愛好者(サウナー)の間でよく使われる言葉で、「体はリラックスしているのに、頭はシャキッとした状態になること」を言います。
もっと、分かりやすく言うと、「冷静なのに、なんか強くなったような気がする状態」です。サウナでは、灼熱のサウナ浴の後に、水風呂という極端に温度の違う過酷な環境に身を置くわけです。
すると、体の中では、アドレナリンというホルモンが出て、興奮状態になります。

そして、外気浴で休憩すると、体は危機から脱したと判断して、こんどは、副交感神経優位になり、リラックスした状態になります。
副交感神経優位なのに、体内にはまだアドレナリンが残っている状態。
これこそが「ととのう」状態の正体だと言われています。
「ととのう」という状態は、気分が良くなるだけではなく、他にも、

・集中力が上がる

・アイデアがひらめきやすくなる

・睡眠の質が上がる

・肌が綺麗になる

・肉体疲労の軽減

など、多くのメリットがあると言われています。
ちなみに、「頭がクラクラする」のは、「ととのう」ではありません。
頭の血液が不足している状態なので、その場合は無理をせず、ゆっくり休んでください。

サウナの入り方と注意点

ととのうサウナの入り方

サウナでととのえるかどうかは、サウナの入り方で変わってきます。
ととのうための基本的なサウナのステップは「水分補給→サウナ→水風呂→外気浴(休憩)」です。
これを1セットとし、3セット行います。

究極のととのいを体感するためにも、途中でお風呂に入るなど、セット間で他のことをする行為は控えましょう。
先ほども述べたように、「ととのう」ために必要なのは、「副交感神経優位+アドレナリン」のため、「興奮」と「リラックス」のギャップを短時間に生み出すことが重要なのです。

そして、この1セット内のそれぞれの行動の間はなるべく時間をかけないよう、スムーズに動く必要があります。
アドレナリンが体内に残っている時間は、2分しかないと言われているため、「ととのう」を体験するためには、水風呂を出てから2分間の行動が勝負になります。
サウナに入る前に、「水風呂→外気浴」がスムーズに動けるよう、動線の確認はしておいた方がいいかもしれません。

サウナのマナー

サウナを最大限に楽しむためには、他の方を不快にさせないよう、基本的なマナーを守ることが大切です。
「他人やサウナ施設に迷惑をかけない」がマナーですが、本人が気がついていないところでマナー違反をしていることは、よくあることです。
以下に、サウナ利用時の基本的なマナーをまとめてみました。
こんなに沢山マナーがあるのか!こんなのに気を使ってたら、「ととのう」ものも、ととのわない!と言う方は、ぜひ自宅用サウナも検討してみてください。

サウナ前に体を洗う
サウナに入る前に、髪や体を洗うことは基本的なマナーです。体の汚れや汗を落とすことで、サウナ内の衛生を保つだけでなく、自分自身もリラックスしてサウナを楽しむことができます。
体を拭く、タオルの水気をしぼる
サウナに入る前は、体をしっかりと拭き、タオルをしぼり、水気をとってから入りましょう。どうせ汗で濡れるからと体が濡れた状態で入り、床をびしょびしょにしてしまうと、すぐにすのこが腐ってしまうので、施設にとっては迷惑行為となります。
汗を飛ばさない
自分の汗を他人に飛ばさないように気を付けましょう。これも悪気のないうちについついやってしまうマナー違反です。
故意に濡れた髪を激しく掻いたり、手で自分の汗をはじいたりするのはことはもちろんのこと、サウナ室から出る時はどうしても振動で汗が飛んでしまうことがありますので、特に混んでいるサウナを出るときは、タオルで汗を拭いてから立ち上がるようにしましょう。
誰だって他人の汗が自分に付着するのは不快なものです。
会話をしない
サウナ内で会話をするのは、もちろんマナー違反です。他の利用者は、「ととのう」ために来ています。迷惑になるので、サウナ室での会話は控えるようにしましょう。
水風呂前に汗を流す
サウナでたっぷり汗をかいた後、そのまま水風呂に入るのは不衛生です。シャワーや掛け湯で汗をしっかり流してから水風呂に入りましょう。他の利用者が清潔な状態でリフレッシュできるよう、水風呂は綺麗に使いましょう。
水風呂内は、静かに移動する
水風呂では、静かに移動しましょう。理由は、水流が生まれると他の利用者の「羽衣」(「オススメの姿勢」で後述します)と呼ばれる皮膚表面にできる水の膜をとってしまうからです。水風呂には、静かに入り、静かに出るよう心がけましょう。
椅子を使った後は掛け湯をする 
外気浴や休憩のために椅子を使った後は、必ず掛け湯をしてから席を外しましょう。お互いが気持ちよくサウナを楽しむために、この基本的なマナーを守ることが大切です。

効果的な水風呂とNGな水風呂

水

・オススメの姿勢
水風呂に入る際は、肩までしっかりと浸かるようにしましょう。
怖くて足だけ浸かりたくなる気持ちは、すごく分かりますが、勇気を出してまずは肩までしっかり浸かって10秒間、じっと動かず、がまんしてみてください。
すると、皮膚の表面に冷たさを和らげる膜のようなものができます。
この現象をサウナ愛好家(サウナー)の間では、「羽衣」と呼んでいます。
この羽衣ができると、水風呂が気持ちいいと感じるようになりますが、激しく動いたり、水流があると、この「羽衣」が取れてしまうので、注意が必要です。

・何分入るべき?
水風呂に入る時間は脈拍が正常に戻るまでが一般的ですが、サウナ初心者の方は、1分を目安に水風呂から出てください。
入りすぎると体が冷えすぎ、逆に体調を悪化させる可能性がありますので、1分以上の入浴は、注意が必要です。

・水風呂の最適温度
水風呂の最適温度は16〜18℃と言われています。理由は、19℃以上だと、「ぬるい」と感じてしまいますし、逆に15℃以下だと、「痛い」と感じてしまい、1分も入れず、逆に体を冷やせないからです。
特に、サウナ上級者の方だと、 ”シングル” と呼ばれる10℃以下の水風呂に入る方がいますが、サウナに慣れていない方が入ると、冷たすぎて10秒も入れないでしょう。
15℃を下回ると、人間の体は、生命が危ういと判断し、「痛み」として危険を知らせてくれます。
16〜18℃の水風呂に1分くらい入って、体を冷やすようにしましょう。

自宅で水風呂を楽しむなら

自宅サウナを検討している方ならば、家庭でもサウナ施設のような「ととのう」水風呂を楽しみたい!
と考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
チラーの本体価格は20〜50万円程度で、消費電力も1,500W程度あり、十分冷却するのに3時間程度時間を要します。
金額面ですと、1回あたり140円程度。
年換算だと50,000円もかかるので、とても高額で手が出しにくいのが事実です。

チラーは本当に必要?

家庭用の水冷却装置(チラー)は十分に冷えるまで3時間〜5時間程度時間を要すため、時間と手間がかかることもデメリットとして挙げられます。 そしてなにより、水風呂を置くスペースを確保しなければならないという点からも物理的に導入が難しい場合があります。

一方で、自宅の浴槽を水風呂として活用した場合はいかがでしょうか。
実は、水道水の水温は6月~9月の4カ月間を除いて水風呂に適した18℃以下を推移しています。

データ

(引用:東京都 水道局 令和2年度データ)
18℃以上の水温の期間は、水を冷やしていく必要がありますが、氷を入れることで十分にととのえる水風呂を作ることが可能です。 次の項目では、水道水温度を18℃まで冷やす具体的な方法を紹介します。

安くて簡単!ととのう自宅水風呂の作り方

前項でも述べたとおり、ととのう水風呂を作るには、自宅の浴槽に水道水をはって、氷を入れることで実現が可能です。

自宅水風呂

また、時間的にも、冷却装置(チラー)だと最低でも3時間も冷やすのに時間がかかります。
氷を多く入れる方法では、体感温度は瞬時に、18℃までも氷の量を調節すれば比較的早く可能です。
実際サウナは1日に2〜3セットかつ、水風呂は1〜3分/セットしか入らないと思います。
サウナ用冷凍庫を用意して、水風呂をストックしておけば、最もコストパフォーマンスや楽さも実現されます。

オススメの冷蔵庫

水風呂用の氷を作るための製氷機を購入するとなると、少々ハードルが高く感じる方もいらっしゃるかと思いますが、置くスペースについてもスリムで無駄な場所を取らないタイプのものがあったり、価格としても約5万円で購入できるため、家庭用の冷却装置(チラー)を購入するよりコストパフォーマンスはかなり優れています。

・パナソニック製冷凍庫

また、近年の家電製品は省エネ技術が進んでいるので、電気代も年間1万円くらいに抑えることができます。 大量の氷を作れるだけでなく、冷凍食品などの保存もできるので、自宅サウナを検討されている方は、併せて購入を考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ととのうためのサウナの入り方、水風呂の適温や効果的な入り方、さらには低コストで自宅水風呂を楽しむ方法を紹介しました。
「ととのう」ためには「副交感神経優位+アドレナリン」が必要なので、興奮状態に持っていくための、水風呂は、サウナになくてはならない存在です。

そして、水風呂の効果を最大限に得るためには、適切な温度や正しい姿勢で入浴することが、「ととのう」ためのカギです。 特に自宅サウナで、水風呂を楽しむ場合、高価なチラーを買う必要はありません。
水道水をはった浴槽に氷を入れるだけで、十分に「ととのう水風呂」を作ることができます。
季節によって水温が変わっても、氷を追加することで適温を維持する方法を知っていれば、コストを抑えながら自宅で「ととのう」体験をすることが可能です。

下記は実際に氷を作成している冷凍庫の画像です。

自宅冷凍庫

自宅サウナをご検討している皆さん!ぜひ、本記事で紹介したポイントを参考に、素晴らしい、「ととのう」体験をご自宅で実現してください。 高品質な家庭用サウナをお探しの方、家庭用サウナの詳しい費用を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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