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サウナで疲れるのはなぜか?疲労回復効果を高める入り方・対策を解説

サウナ

SNSや友人の間で人気が高まっているサウナ。
「ととのう」という言葉を耳にし、心身のリフレッシュや美容への効果を期待して足を運ぶ方も多いはずです。
しかし一方で、「サウナに行ったら逆に疲れた」「次の日がだるい」という声も少なくありません。
実は、サウナは入り方を間違えると、かえって体に負担をかけてしまうこともあるのです。
サウナの正しい入り方を理解していないと、脱水や疲労感、頭痛など思わぬ体調不良を引き起こすこともあります。
本記事では、「サウナに入って疲れてしまった…」という体験をした方や、サウナが気になるけれど不安がある方のために、なぜサウナで疲れるのか、その原因を徹底解説。
また、疲労回復に効果的なサウナの入り方や対策、正しい知識についても紹介します。


サウナで疲れを感じる原因

水分不足による血行不良と脱水

サウナでは大量の汗をかくため、体内から水分とともにミネラルも失われます。
この水分不足が進行すると、血液の粘度が高まり、血行が悪くなります。
血流の滞りは酸素や栄養素の運搬を妨げ、疲労感や頭痛、立ちくらみといった不快な症状を引き起こす原因に。
特に、サウナ前にしっかり水分補給をしていない場合や、滞在時間が長すぎた場合は、体の水分が急激に失われて脱水症状に近い状態になることも。
これにより「サウナ後にぐったりしてしまう」「翌日熱っぽい」などの症状を訴えるケースが見られます。
水分はサウナ中だけでなく、前後を含めてこまめに補給することが大切です。

サウナ室に長時間滞在

サウナは熱によって自律神経を刺激し、血行を促進したりリラックス状態をもたらしたりする効果がある反面、熱のストレスが強すぎると逆効果になります。
特に、初心者が無理をして長時間サウナ室にいると、体温調整機能が過剰に働いて心拍数が上昇し、交感神経が優位になりすぎてしまうのです。
その結果、リラックスどころか、身体が「戦闘モード」のままサウナを終えることに。
これでは本来の効果は得られませんし、脳も体も緊張したままとなり、疲労感や倦怠感が残る原因になります。
サウナ室の滞在時間の目安は「5〜12分」が一般的。
自分の体調や気分を見ながら、決して無理はしないようにしましょう。

休憩(外気浴)の時間が短い

サウナの本質的な効果は、熱と冷水、そしてその後の“休憩”のセットによって得られます。
特に「外気浴」の時間は、温冷交代浴によって刺激された自律神経を整え、心身ともにリセットする重要なプロセスです。
この休憩が不十分だと、自律神経が落ち着かず、体温も適切に戻らないため、体にとって強いストレスとなります。
特に次の2つの問題が起こりやすくなります。
①自律神経の調整不足:交感神経が優位のままになり、落ち着かない感覚や疲労が続く。
②体温調整不足:急激な温度変化でオーバーヒート気味の状態となり、熱っぽさやだるさが残る。
外気浴は最低でも5〜10分は取り、リラックスできる場所でしっかりと身体を休ませましょう。
ポンチョやタオルでの保温も忘れずに。

十分に身体が温まっていない中で水風呂へ

水風呂はサウナのセットにおいて重要な役割を担っていますが、「まだ身体が温まりきっていない状態で急に冷やす」というのは危険です。
これは特に初心者や低体温の人に多く見られ、温冷交代の効果が得られないばかりか、体に強いショックを与えてしまいます。
体が温まりきっていないと、血管が十分に拡張しておらず、冷水による収縮が過剰に作用し、頭痛や寒気、筋肉のこわばりにつながることも。
これが「サウナに入って逆に疲れた」「冷えて体調を崩した」といった原因になってしまうのです。
サウナ室ではしっかりと汗が出て「温まった」と実感できるまで滞在してから水風呂に入ることが大切です。

過度な疲労が蓄積した状態でサウナに入った

もともと体が疲れている状態で無理にサウナに入ると、体力をさらに消耗してしまい、回復するどころか悪化することがあります。
特に睡眠不足や過労状態でサウナに入ると、体が熱に耐え切れず、余計に倦怠感やめまいを引き起こすことも。
サウナは「疲れを取りに行く場所」というイメージがありますが、疲労がピークに達している場合には、まずはしっかりと休養をとってから利用する方が効果的です。

もともと体調が悪い状態でサウナに入った

風邪気味や胃腸の不調、発熱など体調不良の状態でサウナに入ることは、非常に危険です。
サウナには免疫力を高める効果があると言われますが、これはあくまで「予防」としての側面。
体がすでに弱っている状態では、むしろ免疫が崩れて悪化する可能性が高いのです。
また、熱がある時にサウナに入ると、体温の過度な上昇によってふらつきや失神のリスクが高まる上、他の利用者に感染症をうつしてしまう恐れもあります。
こうした状態では、サウナは控え、まずは休息や医療機関での診断を優先するべきです。

サウナが疲労回復につながる理由?

血行促進で老廃物の排出をサポート

サウナに入ることで体温が上昇すると、毛細血管が拡張され、血流が一気に促進されます。
これにより、筋肉や内臓にたまった老廃物や二酸化炭素がスムーズに排出され、新鮮な酸素と栄養が体中に行き渡ります。
これは、運動後の血流促進と同じ効果。
普段デスクワークで体を動かさない人にとっては、サウナが“受動的な運動”とも言えるのです。
血行が良くなることで肩こりや腰痛、頭痛などの症状が和らぎ、疲労感の解消へとつながります。
さらに、末梢血管の拡張によって手足がポカポカと温まり、冷え性の改善にも貢献。血流の流れが良くなることで、代謝もアップし、体の回復力そのものが高まるのです。

HSP(ヒートショックプロテイン)の増加

サウナの高温環境で体を温めると、「HSP(ヒートショックプロテイン)」と呼ばれる特殊なたんぱく質が増加します。
HSPは、体内の細胞を修復し、ダメージを受けたタンパク質を再生させる働きを持つ“自己修復物質”です。
HSPの働きにより、筋肉や内臓に蓄積された小さな損傷が回復しやすくなり、慢性的な疲労が蓄積しにくい体質に近づけます。
とくにスポーツ選手のリカバリー手段としても注目されており、トレーニング後のHSP誘導のためにサウナを利用する人も多いほどです。
ただし、HSPが増えるには「適切な温度×時間×水分補給」が重要。無理な高温サウナや過度な長時間滞在は逆効果になるため、注意が必要です。

免疫力アップと自律神経の安定

サウナによって交感神経と副交感神経のスイッチが切り替わることで、自律神経がリセットされやすくなります。
交感神経(興奮状態)→副交感神経(リラックス状態)への切り替えがスムーズに行われるようになると、体は自然と「回復モード」に入るのです。
このスイッチングは、ストレスの緩和や免疫力アップにも密接に関係しています。
慢性的な疲れやストレスを感じている人ほど、サウナによって自律神経を整えることの恩恵を大きく感じるでしょう。
また、汗とともに不要な老廃物が排出されることで、内臓機能やホルモンバランスの正常化も期待できます。
風邪をひきにくくなる、花粉症の症状が和らぐなどの報告もあるなど、サウナは免疫強化にも有効です。

睡眠の質が向上する

「サウナに入った日はよく眠れる」という声は非常に多く、実際に睡眠研究でもその効果が実証されています。
サウナによる深部体温の上昇→外気浴・水風呂での急低下によって、入浴後に自然と副交感神経が優位になり、体が“眠る準備”に入るのです。
この深部体温のコントロールは、自然な眠気と深いノンレム睡眠の誘導に非常に重要な要素。
寝つきが良くなり、途中で目が覚めることも減り、翌朝の目覚めが格段に良くなるという効果があります。
さらに、サウナで心身ともにリラックスすることで、脳の過活動も落ち着きやすくなります。
これは、スマホやパソコンで酷使された現代人の脳疲労にも非常に効果的です。

脳疲労やストレスが軽減される

情報社会に生きる現代人は、脳が常に「処理モード」にあり、無意識のうちにストレスを蓄積しています。
サウナでは外部からの情報刺激が遮断され、「何も考えない時間」を強制的に得ることができます。
この強制的リセットこそが、脳の疲れを取る最大のポイントです。
さらに、温冷交代による血流改善は、脳への酸素供給をスムーズにし、脳の機能を最適化します。
これにより、モヤモヤ感や集中力低下が改善され、「頭がクリアになった」と感じる人が多いのです。
また、サウナ後に分泌されるセロトニンやエンドルフィンといった幸福ホルモンがストレス耐性を高め、メンタルの安定にも寄与します。

疲労回復に効果的なサウナの入り方

サウナ前の水分補給は必須

サウナでは大量の汗をかくため、水分補給は命綱とも言えるほど重要です。
脱水状態でサウナに入ると、血液の流れが悪くなり、かえって疲れが増したり、頭痛やめまいを起こすリスクがあります。
理想は、入室前に常温の水を200〜300mlほど飲むこと。
また、糖分が入ったスポーツドリンクなどは胃腸に負担がかかることもあるため、できれば「水」や「麦茶」のようなノンカフェイン・ノンカロリーの飲み物がおすすめです。
さらに、サウナ→水風呂→外気浴のセットが終わった後にも必ず再度水分補給を行いましょう。
サウナ利用時は、1セットごとに水を摂るくらいの意識が理想です。

サウナでしっかり温まりきる

サウナに入ってすぐに汗をかき始める人もいれば、5分以上たたないと汗が出ない人もいます。
これは体質やその日のコンディションによって異なりますが、疲労回復効果を最大化するには「じっくり温まりきる」ことが重要です。
基本的な目安は10分前後。初心者や体力に自信がない人は、5〜8分からスタートして、少しずつ時間を伸ばしていくと安心です。
また、サウナ室の上下段で温度差があるため、初心者は下段から始めるのがベスト。
慣れてきたら中段・上段へとステップアップすると、心拍や体温の上昇がスムーズになります。
サウナハットや濡らしたタオルを頭にのせることで、頭部ののぼせ防止にもなり、より快適に過ごせます。

外気浴でしっかりリラックスする

サウナの醍醐味である「整う」という極上の感覚は、水風呂で体を急冷した後の休憩、すなわち外気浴の間に訪れます。
椅子に腰掛け、ただボーッとするこのひとときこそが、サウナの真価と言えるでしょう。
しかし、疲労回復を主な目的にするのであれば、この外気浴にはいくつかの重要なコツがあります。
まず、水風呂から上がったら、濡れたままだと体が急激に冷えすぎてかえって疲労につながる可能性があるため、タオルで水滴をしっかりと拭き取ってから外へ向かうことが大切です。
次に、体を冷やしすぎないように、ポンチョやバスタオルなどを羽織って優しく熱を保ちながらクールダウンする工夫も効果的です。
また、より深いリラックスを得るためには、静かで落ち着いた環境に設置された椅子を選ぶのが理想的です。
特に寒い日などは、無理に屋外を利用せず、脱衣所や館内の休憩スペースを利用しても問題ありません。
時間の目安としては10分前後が推奨されますが、大切なのは時間そのものではなく、心拍が落ち着き、深い呼吸ができるようになったという体のサインをもって終了とすることです。

セット数や滞在時間を体調に合わせて調整

疲労回復を目的とする場合、サウナのセット回数にこだわる必要はありません。
無理に3セットや4セットこなす必要はなく、たとえば1セットだけでも十分にリラックス効果が得られることもあります。
逆に、疲労が蓄積している日に複数セットを重ねると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、結果として疲労感が増してしまう可能性もあります。
最も理想的な方法は、その日の体調に合わせてセット数を調整することです。
具体的には、疲労が強い日は「サウナ→外気浴」を1セットに留める、普通の日は「サウナ→水風呂→外気浴」を2セット、そしてスッキリとリフレッシュしたい日は3セット行うなど、柔軟にパターンを変えることが有効です。
サウナは「頑張る場所」ではなく「整える場所」であるため、「あと1セットこなさなければ」と義務感に駆られるのではなく、「今がちょうど良い」と感じたところで終える判断こそが、最も効果的な疲労回復につながります。

セット数や滞在時間を体調に合わせて調整

「高温サウナがつらい」「息苦しい」「入って数分でグッタリする」と感じたことがあるなら、低温サウナの活用がおすすめです。
近年は、60〜70度程度のミストサウナや岩盤浴のような「低刺激型サウナ」も増えており、初心者や疲れやすい人にとって負担が少なく、リラックスしやすい環境です。
低温サウナは体への温熱刺激が穏やかで、じんわり汗をかくことができるのが特徴。高温と比べてHSP効果や交感神経の切り替えはゆるやかですが、継続的に通えば疲労回復や睡眠改善への効果は同等に期待できます。
とくに女性や高齢者、病後のリハビリとしてサウナを活用したい方にとって、低温サウナは非常に相性が良い選択肢となります。

サウナで疲れないためのポイント

無理をしない

サウナで最も大切な心得は「無理をしない」ということ。これはシンプルに見えて、多くの人が無意識のうちにやってしまっている落とし穴でもあります。
特に初心者にありがちなのが、「せっかく来たから長く入ろう」「みんな3セットやってるから自分も…」と頑張ってしまうこと。
しかし、サウナは筋トレやランニングとは違い、「耐えるほど効果が高まる」わけではありません。
疲労感がある日や、前日に飲酒や睡眠不足がある日は特に、1セットで切り上げる勇気を持ちましょう。
「今日は整わなかったな」と感じる日があっても問題ありません。継続的にサウナと向き合っていく中で、自分にとってベストなリズムが見えてくるはずです。

サウナ前後は食事を控えめに

意外と見落とされがちなのが、サウナと食事の関係です。
「空腹でサウナに入るとフラフラする」「食べた直後に入ったら気持ち悪くなった」という経験をした人も少なくないはず。
サウナは体温が急激に上がることで内臓の血流が変化し、消化活動に影響を与えます。
食後30〜60分以内にサウナに入るのは避けるのが基本。胃がフル稼働しているときにサウナに入ると、消化が遅れたり、気分が悪くなることも。
逆に空腹すぎても低血糖状態に陥り、めまいや脱力感の原因に。
おすすめは、サウナに入る1〜2時間前に軽く食事を済ませておくこと。
バナナやおにぎり、豆乳などの消化の良いものを適量とると、エネルギー切れを防ぎつつ快適に入浴できます。
サウナ後の食事も重要で、いわゆる「サ飯」はリカバリーの一環です。
ただし、油っこいものやアルコールは避け、水分・ミネラル・たんぱく質を意識した食事が理想的です。

サウナ前後の水分補給は徹底的に

第3章でも触れましたが、サウナにおける水分補給は「疲れ防止の鍵」となります。
サウナで「疲れた」と感じる原因の多くは、脱水や血行不良が深く関わっているためです。
水分補給の重要なポイントは以下の3点です。まず、サウナに入る30分前〜直前にコップ1杯(200ml〜300ml)を摂取すること。
次に、サウナのセットごとに少量ずつ、こまめに水分を摂ること。
そして最後に、サウナ終了後すぐに、常温または冷たすぎない飲料で水分補給を行うことです。
汗とともに失われるミネラル補給に優れたスポーツドリンクや経口補水液も有効ですが、糖分が多いため飲みすぎには注意が必要です。
基本は常温の水や麦茶とし、電解質の補給が目的であれば、ナトリウムやカリウムを含む塩分入りの飲料や塩飴などを活用することも有効でしょう。
ただし、カフェイン飲料やアルコールは厳禁です。
これらには利尿作用があるため、かえって脱水を助長してしまう可能性があるからです。

疲れている日は思い切ってお休みを

「疲れているからこそサウナでリフレッシュしたい」という気持ちは非常によく理解できます。
しかし、疲労が極度に溜まっている時や、体調が思わしくない時は、サウナはお休みするのが正しい選択です。
無理をして高温サウナに入ると、身体が余計なストレスを受けてしまい、結果的に免疫力の低下を招いたり、体温調整がうまくいかずに体調不良を引き起こす恐れがあるからです。
特に注意が必要なコンディションは以下の通りです。
寝不足が続いている日、風邪の引きはじめや体調に違和感があるとき、前日までハードな運動や仕事で消耗しているとき、そして飲酒直後や二日酔いの日です。
体調不良時に無理をしてサウナを利用すると、「回復するための手段」であったはずのサウナが、かえって身体に「追い打ちをかける手段」になってしまうことを心に留めておきましょう。

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MySauna編集部 風間

MySaunaは、自宅・家庭用サウナの魅力を、多くの方にお届けしたいという想いで運営しています。
編集部「風間」は、外気浴や休憩空間の設計に深い関心を持ち、これまでに数多くのサウナ施設を訪問。
外気浴スペースの構造や通風・採光・音環境などが心身のリラックスに与える影響を、体感的に検証してきました。
最大限のととのい体験を実現するための工夫や実例に基づいた内容で、記事の監修を行っています。

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