家具の名産地、福岡・大川の木材加工の技術
福岡県大川市の歴史は室町時代、船大工から始まった。
大分の日田や熊本などの木材が筑後川を使って山の木を運び、大川市が河口側に位置していた。
海外との貿易のために数mm単位の精度高い技術を必要とする木造船を作っていたが、徐々に船を木材で造る需要が減っていった。その後、1500年代にその技術力を活かして家具作りの歴史が始まった。
家具に関連する材料屋から機械屋、塗装屋まで含めていくと大川近郊で1,000社はある。ここまでに家具に関するインフラが整っている地域は世界でもここまではなかなかない。
*プロセス井口社製の製品
プロセス井口社の強みとは
プロセス井口社の一番の特徴は、材料屋でもあり加工屋でもあるという点だ。
一貫してより良い材料の仕入れから技術力の高い加工まで行っているため、高品質なものを安く加工することが可能となる。間に入る会社がいないため、コントロールができ安定供給ができる。
例えるなら、港の海鮮市場にある魚屋がやっている居酒屋といった具合だ。
加工技術の中でも元々組み立て式技術を得意としている。茶室や、櫓(やぐら)、テーブルなどさまざまな組み立て式製品を作っていたため、組み立て式の家庭用サウナについても技術の転用をすることができた。
長年の加工技術と感覚があるからこそ、組み立てた後を見据えた設計・加工ができるため、より製品の良さに磨きがかかる。
技術を活かして家具だけに留まらず、空間デザインや内装工事も行う。
実績として、八芳園、名古屋観光ホテルなどの空間デザインや建築も携わっている。グラミー賞 特別ラウンジへ茶室の展示やGINZA SIXに製品の納品も行った。
*グラミー賞 特別ラウンジの組み立て式茶室の展示(https://p-iguchi.co.jp/gallery/847/)
職人のMySauna製造のこだわり
MySaunaで使用する国産木材は生きている。
サウナは、高熱な空間環境のため、質の良い木材だからこそ膨張や収縮を繰り返す。木材と木材の繋ぎ目に「遊び」を作ることで家庭用サウナに重要な気密性や断熱性の品質が安定し、長持ちする。職人が1つ1つしっかり管理しながら作っているため、海外産と比較して長持ちできるような構造にできている。
*職人の緻密な技だからこそできる高品質な家庭用サウナ
MySaunaで使用している木材とは
MySaunaは国産ヒノキを標準仕様としている。
その理由はやはり、香りと耐久性の高さだ。
サウナでよく使用されるパイン材(松)はヒノキと比較して香りが少なく、水に対する耐久性は下がり、耐用年数は短い。
MySaunaを長く使ってほしいからこそ、木材の品質にはこだわりを持っている。
四季折々の日本独特の気候に耐えられるようにしなければいけない。10年後20年後もMySaunaを快適に使用できるように加工だけでなく木材の選定は重要だ。
「パイン材(松)のような海外産の木材は3-5年で腐敗が著しく、屋外用では注意が必要だ。」と井口氏は語る。
ただ、サーモウッド加工をしても、それは木材の細胞を殺してしまうため、雨風への耐久性は増すが、衝撃に対して脆くなってしまう。臭いも焦げ臭く木の本来の質感がなくなってしまう。
「過去に海外でサーモウッド加工したパイン材を使ってウッドデッキを作ってみたが、2-3年ですぐボロボロになってダメになってしまった。ウッドデッキなどの人が上に乗ったりするところにはなるべく使わないようにしている。」と井口氏は語る。
さらなる高みへ
井口氏には目標がある。
「大川のものづくりを発信し、日本の地方のモデル都市になること」だ。そして、大川が一丸となって、日本一、いや、世界一になりたい。
大川はものづくりで、日本一だと思っている。どこにも負けない自信がある。大川全体の仕事が盛り上がらなければ、自分たちの成長もない。
だからこそ、想いをもってお客様に向き合っているMySaunaと、時代に必要とされている製品に対して、我々の技術を継承していきたい。
MySaunaはプロセス井口社と提携し、日本のモノづくり技術を大切にしこれからもお客様に高品質の家庭用・自宅用サウナ、バレルサウナをお届けいたします。
~株式会社プロセス井口~
本社:福岡県大川市
代表者:井口 敬茂
https://p-iguchi.co.jp/
1959年創業、木材の仕入れ、加工、店舗づくり、リフォームなど材料屋から家具・建築まで幅広く手掛けられる技術力を要しております。
VISIONとして「大川のものづくりを発信し、日本の地方のモデル都市になること」としている。