バレルサウナとは?特徴や費用を知って叶えるワンランク上のサウナライフ

バレルサウナとは、あらゆるサウナーに「最高級の癒し」を与えてくれる空間です。本記事では、バレルサウナの起源から、その魅力やメリット、設置費用やランニングコストに至るまで徹底解説。「バレルサウナって話題だけれど、実際何が良いの?」という方にも、すでに購入を検討中の方にも、ぜひ読んでほしい内容です。

バレルサウナとは

バレルサウナは、その名の通り丸い樽(バレル)の形状をしたサウナのことを指します。その形状の美しさや設置のしやすさ、プライベートサウナとしての魅力から、健康やリラクゼーションを求めるサウナーに人気があり、今では自然に囲まれたリゾート施設以外にも、個人別荘や自宅の庭に設置する利用者も増えています。

バレルサウナの起源

バレルサウナは、サウナ発祥の地であるフィンランドに西暦500年頃から伝わる伝統的なサウナです。ただし、最初からサウナを目的として作られたわけではなく、元々は食材の保管庫として使用されていた小屋を、サウナとして人々が利用し始めたのが始まりだといわれています。
古くから北欧では、湖の近くなどに設置したバレルサウナで温まり、水風呂代わりに湖に飛び込むという、一年中低気温ならではの楽しみ方をしていることで知られています。

プライベートサウナとしての人気

近年、バレルサウナはプライベートサウナとして大変人気です。その独特なフォルムと木製の温かみが魅力で、自宅の庭や別荘地などの屋外スペースに設置できます。自然素材と洗練されたデザインがリラックス効果を高め、家族や友人との特別なひとときを提供してくれます。

都市の喧騒から離れ、プライベートな空間でリフレッシュする贅沢な時間を楽しむことができるため、忙しい現代人にとって理想的な癒しの場として注目され始めています。サウナブームの追い風もあり、自然と調和したプライベートな空間を求めるニーズは、今後も高まることが予想できるでしょう。

【合わせて読みたい:話題のバレルサウナってどんなサウナ?バレルサウナのすすめ】

ここが違う!バレルサウナの特徴や魅力

サウナ好きの方々が最も気になるのは、「温浴施設にある一般的なドライサウナや通常の家庭用サウナとは何が違うのか?」という部分だと思います。そこでバレルサウナならではの魅力をいくつか紹介していきます。

ロウリュの熱や蒸気が循環しやすい

ストーブの上で暖められたサウナストーン(香花石)に水をかけて蒸気を発生させるロウリュ。サウナーの方なら一度は、体験したことがあるのではないでしょうか。施設によっては、タオルで仰いでもらう、熱波イベントを開催しているところもあります。

バレルサウナであれば、発生した蒸気が樽型のサウナ全体を効率よく循環する(円形の天井に沿って熱気が自然と降りてくる)ことから、ロウリュによる熱気を最大限に感じることができます。体験したことがある方なら分かるかもしれませんが、頭上から熱気が降りてきて身体全体を包み込む……そんな極上のロウリュ体験を味わえるのです。

木のぬくもりでリラックスできる

バレルサウナは、木のぬくもりを存分に感じられるというメリットもあります。一般的なドライサウナも腰掛部分は木材を使用して作られていることが多いですが、バレルサウナは一味違います。それは、腰掛部分はもちろんのこと、壁や天井に至るまで、その全てに木材を使用しているということです。

それは、まさにあたたかな木々に包み込まれている感覚。天然木の心地よい香りも相まって、至福のリラックス時間を演出してくれます。

洗練されたデザインを楽しめる

バレルサウナは、その洗練された円柱のデザインも魅力的です。丸型で無駄のない柔らかな形は、どんな景観ともマッチします。

サウナとして楽しめるのはもちろんですが、お庭の空間設計や空間演出といった視覚的な側面からも、楽しみの幅を広げてくれるのがバレルサウナなのです。

多彩なシーンで気軽に整える

近年はサウナブームにより、サウナ室を有する多くの施設が人であふれています。休日や祝日だとなおさらです。そんななか、個人の自宅や別荘などのプライベートスペースに設置することができるバレルサウナは、まさにサウナーのオアシス。誰にも邪魔されない、思い思いのサウナ体験を提供してくれます。

友人とのんびり語り合う場として、家族のコミュニケーションを深める場として、一人でゆったりと疲れをいやすサードプレイスとして……さまざまなシーンであなたのペースで気軽に整えるのがバレルサウナの魅力の一つです。

注文住宅にサウナを

バレルサウナは、材料とする木材や収容可能人数などによって異なりますが、一般的な価格帯でいうと200〜300万円前後がほとんどです。軽自動車一台分程度の値段で、“長く使えて、いつでも最高の癒しを味わえる”そんな自分だけのサウナを手に入れることができます。

新築やリフォームのとき、セミリタイアの記念、自分や家族へのプレゼントとして、選択肢に入れることも可能なバレルサウナ。サウナ好きの方にとっては、現実味のある投資といえるのではないでしょうか。

バレルサウナの設置費用とランニングコスト

バレルサウナの価格帯としては、200〜300万円あたりが一般的です。ただし、購入を検討するのであれば、設置費用やランニングコストについてもきちんと押さえておいたほうが安心です。

バレルサウナの設置費用

バレルサウナは比較的シンプルな構造のため、個人で組み立てから設置まで行うことができます。板を一枚一枚組み合わせていくという簡単な作業ですので、大人3〜4人いれば半日ほどで完成するのではないでしょうか。DIYに慣れている人やもっと多い人数で行えば、より早く作業を終えることもできるかもしれません。

個人レベルで設置可能とはいえ、バレルサウナ自体を購入する際に設置まで依頼することが可能な業者がほとんどです。その場合は、追加料金が発生するのが一般的でしょう。2〜4人用であれば40万円前後、6人以上のものだと50万円程度の工賃がかかる場合もあります。予算と相談しながら、DIYにするか、業者に設置依頼をするかを検討してみてください。

ストーブは追加料金がかかる場合も

製品や業者によりますが、バレルサウナとストーブがセットの場合と、そうでない場合があります。セットでない場合、専用の電気ストーブや薪ストーブを別途購入する必要があるため、その点は要チェックです。

別途購入が必要な場合は、電気ストーブで30〜60万円ほど、薪ストーブだと20万円代で購入できるものもあります。バレルサウナ本体を購入する際にしっかりと確認しておきましょう。

バレルサウナの設置に必要なスペース

バレルサウナの設置には、適したスペースの確保も必要です。一般的に、テントサウナや一人用の家庭用サウナよりは、広いスペースを要します。

バレルサウナは、収容可能人数やモデルによって様々なサイズが展開されています。一般的なバレルサウナの直径は約1.5〜2.5メートル程度で、長さは約2〜3メートル程度です。まずは、サウナの寸法を考慮して、適切なスペースを確保しましょう。

また、サウナの外側に余裕をもたせ、安全な出入りやメンテナンスを行うためのスペースを想定しておくのが大切です。約1〜2メートルは、とっておくと安心といえます。
くわえて、バレルサウナを設置する場所は平坦であることも重要です。サウナが安定して設置されるよう、平らな地面を確保しておきしましょう。

こうしたバレルサウナの設置に適したスペースに関しては、サウナのサイズや形状によって異なります。そのため、基本的に購入する製品の仕様やメーカーの指示に従うことが最も肝心です。サウナの設置前に、メーカーに問い合わせて適切な設置スペースを確認することをおすすめします。

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バレルサウナのランニングコスト

バレルサウナにはランニングコストが発生します。主にストーブの性能や電気の契約内容によって変わってきますが、毎日1時間使用したとしても月々1,500~4,000円前後とされています。週に数回や月に複数回の利用だったら、さらに安く押さえることができるでしょう。

薪ストーブのほうが比較的低コストで、電気ストーブの場合は配線工事などの初期費用も発生するため、薪ストーブよりは費用がかさむ傾向にあります。バレルサウナ購入の際は、そうしたランニングコスト面も含め、きちんと比較検討していきましょう。

バレルサウナは「最高級の癒し」への投資

サウナ好きの方にとって、バレルサウナは「最高級の癒し」への投資といえます。

・熱気が自然に循環し、効率よく整える構造
・木材の温かみや香りによるリラックス効果
・どんな景観にもマッチするフォルム
・サードプレイスとしてのプライベート空間

もう「空いている時間を見計らってサウナに通う」なんてこともしなくて大丈夫。バレルサウナさえあれば、あなただけの至福の時間を過ごし、ワンランク上のサウナライフを実現できるはずです。

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